JKA
ジェレミークラウスアプローチ(JKA)とは
ジェレミークラウスアプローチ(JKA)は、スペシャルニーズのこどもたちの学び、成長、そして発達を助ける、フェルデンクライス博士の研究を基にしたユニークな取り組みです。スペシャルニーズのこどもたちに潜在する能力を、身体、知性、情緒において発展させる手助けを主な焦点とします。
いかなる条件であれ、脳は神経回路を再構成して組織機能を洗練する能力を備えている、という神経可塑性の科学に基づき、スペシャルニーズのこどもの能力を伸ばし発展させていくための学習プロセス、神経システム、筋骨格システムの発達と成長を助ける神経生理学的なアプローチです。
こどもたちの学習、変化を助け、発達におけるチャレンジを乗り越える支援をします。
ジェレミークラウスアプローチの対象となる様々な発達上のチャレンジと障がい:脳性麻痺、事故後遺症の痙縮、小児脳卒中、自閉症スペクトラム、遺伝性疾患、上腕神経叢損傷、脊椎側弯症、様々な診断未確定の発達遅延や困難、そしてこどもにみられる多様な発達障がいとチャレンジ
JKAセッションについて
セッションは完全予約制です。1セッションは45~50分ですが、お子さまの状態や内容によって変更します。
初回のセッション時には、お話をうかがいながら実際にセッションを体験いただき、今後どのようにセッションをしていくかの説明や、継続する場合の頻度など、個別のご要望やご相談に応じます。
JKAでは短期間に行う集中セッションと継続的なセッションをおすすめしていますが、ご予約は1回から承っています。全てのセッションには保護者の方のお立ち会い、ご同席をお願いします。
医療行為や治療ではありませんので、診断や医療的なアセスメントについては専門家や医師にご相談ください。
ジェレミークラウスアプローチ(JKA)が大切にしていること
- JKAは、子どもを「学ぶ能力のある一個人」としてみるホリスティックなアプローチです。
- JKAは、保護者との良好な協力関係を目指します。
- セッションに関する保護者の質問を歓迎します。質問に対してJKAセラピストからセッションで行なっている内容の具体的な説明を受けることで、保護者はよりよく子どもを理解し、発達と学習をどのように支援できるかを学ぶことができます。
- セッション中は子どもが快適にすごせることを大切にします。例えば、大好きなおもちゃを離さないでいる、抱っこされたままでいる、音楽を聴きながらすごしたい、オムツをつけていること、よだれが多いこと、など特に差し支えありません。
- 子ども一人ひとりの状態と進捗状況によりますが、通常JKAと並行して他のセラピーを受けることは制限をしていません。ときには子どもの学習と発達の改善のためにJKAと並行して他のセラピーを受けることをお勧めする場合もあります。
- 教え方と子どもの学び方が合わない時、教え方を子どもに合わせます。
- JKAは、初期段階の子どもの発達を独自の観点からとらえ、特別な支援を必要とする子どもの学習、成長、発達を助ける方法です。
- JKAは、脳の神経可塑性を科学的根拠としています。どのような状態にあっても新しい神経結合と発達経路の形成によって脳は変化・再編成します。
- JKAは、特別な支援を必要とする子どもが能力を開発・発展させていけるよう、運動・認知学習のプロセスを重視し、神経系、筋骨格系の成長と発達を助ける神経生理学的セラピーです。
- JKAは、子どもの発達課題がいかなるものであっても、身体的、精神的、情動的なポテンシャルを引き出すことを目指します。
- JKAは、すべての子どもを知的な人間として尊重し、画一的な枠にはめようとするのではなく、ひとりひとりに合わせた運動をベースとした無理のない取り組みをします。
- 「Progressive Developmental Abilities Formation(漸進的発達的能力形成)」と呼ぶ動的な発達モデルを用います。
JKAよくある質問
q1JKAはどのような子どもに適していますか?
a1脳性麻痺、遺伝性疾患、脳損傷、脳梗塞、全般的発達遅延、診断未確定な状態、ダウン症などです。
q2JKAはQ1にある子どものどのような側面に役立ちますか?
a2運動麻痺および痙性、低緊張、感覚にまつわる障害、協調運動障害、微細運動スキル、粗大運動スキル、感覚運動技能、神経運動技能などです。
q3JKAは何歳から始められますか?
a3できる限り早期に始めることをお勧めします。
q4JKAのセッションの副作用はありますか?
a4JKAは穏やかで無理のないアプローチなので、大多数の子どもにとってとても楽しいプラスの体験となります。
q5セッションはどれくらいの頻度で何回必要ですか?どれくらい早く結果が期待できますか?
a5最初は連続的に、5~8日間の集中セッションをお勧めします。経過をみながら継続についての計画を提案しご相談に応じます。最初のセッションから良好な成果がみられることはあります。
q6保護者はセッションの最中に子どもと一緒にいられますか?
a6保護者は同室で子どもの近くにいることをお勧めします。これは子どもに自信とサポートを与え、気持ちを落ち着かせることにつながります。
q7セッションの合間の日常生活の中で子どもにしてあげられることはありますか?
a7子どもと保護者が一緒にできることを具体的に提案します。